失敗しない移住・二拠点生活の準備 「お金・健康・ビザ」 生存インフラ構築 | Prologue 【航海日誌 Day0.1】

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前回の振り返り

航海日誌 Day0」では、人生の折り返し地点でなぜ「二拠点生活」という新たな海図を描くに至ったのかを整理しました。かつての自分なら「行けばなんとかなる」と楽観視していたかもしれません。しかし、守るべき家族を背負った今の私にとって、必要なのは勢いではなく、失敗を未然に防ぐための入念な設計図でした。

今回は、異国での暮らしを「憧れ」で終わらせないための最大の3つのポイントと考えている、「お金・健康・ビザ」について、最新の検証結果を交えて記します。

1. 資産の目減りを防ぐ:資源の再配置戦略

かつて私が台湾で勤務していた頃、街の喧騒の中で手にする現地通貨は、今よりずっと日本円に対して「優しく」感じられました。しかし、2026年現在のチャートが突きつけるのは、1台湾ドル=5円超という冷徹な現実です。

「今は時期が悪いのではないか」。この懸念は正しい。かつての「3.5円時代」の感覚のまま上陸すれば、予算計画は初日にして瓦解します。特に調査が示す**「家賃は東京より3割安いが、牛乳や乳製品などの生活必需品は東京の2倍近い」**という物価のパラドックスは、生活防衛において見逃せない事実です。

空港の両替所で厚い紙幣の束を受け取り、指先に残るインクの匂いと引き換えに不透明な手数料を支払う「目に見える損失」は避けたい。そこで導入を検討しているのが、**Wise(ワイズ)**です。実際の為替レートがスマホの中で瞬時に反映される透明性は、もはや必須の「金融インフラ」。為替コストを極限まで圧縮し、現地の「食」の適応(ローカライズ)へと再配置するようにします。

2. 「健康」マネジメント

10代のカナダ、30代の台湾。あの頃の私は、異国の空気を吸うだけでエネルギーが湧いてくるような万能感の中にいました。しかし、今の私は確実に歳を重ねています。頭痛や腰痛、言葉にできない不快感。病院がかつてより身近な存在になりつつあることを、肌感覚で理解しています。

現地の医療レベルがどれほど高くとも、公的な保険制度の恩恵に預かるまでには、必ず数ヶ月の「空白期間」が生じます。この不確実性を埋めるのは、精神論ではなく、エポスプラチナカードに代表される**「自動付帯の海外旅行保険」**です。

精査した結果、このカードの疾病治療費用は本人が300万円、家族特約でも200万円の枠が確保されています。台湾の自由診療において、盲腸の手術や数日の入院であればこの範囲で対応可能です。財布の中で重みを持つ一枚のカード。「これは単なる決済手段ではなく、家族を守る盾だ」。そう確信できたとき、ようやく私の不安は安堵へと変わりました。

3. 「滞在の正当性」を確保するデジタルな通過儀礼

二拠点生活の最優先事項は「滞在権利」の担保ですが、最初から複雑なビザ申請に多額の投資をすることには慎重でありたい。そこで私は、日本のパスポートが持つ「世界最強」の力を信じ、**「ノービザ滞在(90日)」**という既得権益を最大限に活用することにしました。

ただし、現代の国境管理はかつてよりデジタル化が進んでいます。2025年10月から台湾の紙の入国カードは全面廃止され、オンライン入国カード(TWAC)の事前登録が完全義務化されました。復路航空券の不保持や、頻繁すぎる往復(ビザラン)がリスクを伴うことも、無視できない事実です。

最初から「完璧な権利」を取りに行くのではなく、スモールスタートで確実性を積み上げていく。この「弱気にも見える慎重さ」こそが、結果として最短ルートになると信じています。

2拠点生活を成功させる秘訣

「安さ」という単一の指標でツールを選ぶな。家族へのプレゼンで最も重要なのは、情熱の量ではなく**「どれほど泥臭く考え抜いたか」というプロセスの共有**である。生存の三原則を確立すれば、不安は期待へと昇華される。

大切にしたい普遍的な教え

「自分の仕事に熟練し、細部にまで注意を払う人をご存じですか。その人は王たちの前に立ちます。」

Wittyなひとことアドバイス

私にとって家族こそが最も敬意を払うべき存在です。彼らの前に、ただの願望ではなく、納得できる具体的な指針を提示できる自分でありたいものです。

次回の航海日誌

次回は、「 Day0.2:後悔しない合意」をお届けします。いよいよ家族との合意形成のプロセスへ。私の「個人の想い」がいかにして「家族の共通目標」へと変わっていったのか。

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ABOUT ME
Jerry_人生折り返しのノマドワーカー
Jerry_人生折り返しのノマドワーカー
模索の旅「航海日誌」執筆者
首都圏ベイエリア出身、東京23区在住。小さな商社の管理職としてリモートワークを実践中。 国内・海外の2拠点生活を模索しています。
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